Fair & Lovely
インド市場向けの有名な美白クリームの広告。インドでは肌の色を明るくしたい女性が多く、市場ニーズに応えるために製品の効果を宣伝している。

元の広告


ワークショップで市民が指摘した広告の問題点
の広告は、肌の色による差別と白人中心の美の基準を助長するとして論争を巻き起こした。この製品は、発売から数十年後の2020年に「グロー＆ラブリー」として正式にリブランディングされた。
ターゲットが限定的：男性もスキンケア製品を使用できるにもかかわらず、女性のみがターゲット。
製品効果の誇大提示：製品が謳い文句どおりの効果を本当に提供できるかどうか疑問が残る。



ワークショップの議論をもとに学生デザイナーが作成した代案広告



代案作成のポイント
元の広告の「製品の美白効果を広めたい」という意図を踏まえつつ、下記のポイントで代案を作成。

民族の多様性：より多様な背景を持つモデルを起用することで、「白い肌」が白人に由来するものではないということを示唆する。
ジェンダーの表現：男性を加えることで、スキンケア製品がすべての人のためのものであることを示す。
メッセージ：外見ではなく、明るく健康的な肌を促進する。
モメント：使用シーンを見せる。モデルが微笑みながら製品を一緒に使っている写真でもいい。バスルームで製品を共有する多様な人種カップルでもいい。
グローバル・マーケティング：「白人にあこがれている」とされる文化的ステレオタイプが存在する国だけではなく、グローバル全体をターゲットとして宣伝する。「健康的で美しい」というようなキャッチフレーズで、あらゆる肌の色や性別を祝福し、文化的なステレオタイプを否定する、ポジティブでグローバルなキャンペーンとする。